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節約エコ家事



2000年、ふとした出会いで、我が家に猫がやってきました。
ニャンコセンセと名づけた猫との暮らしがきっかけで、家の中で使う洗剤は猫が万が一舐めてしまっても安全なものを使いたい、排水もできるだけ汚したくない・・・と、安全性と環境のことをそれまで以上に考えて暮らすようになりました。

台所にある食品を洗剤代わりに利用したり、ゴミとして捨てるだけのものを掃除用具として生かしたり、身近にあるものの素材の特性を生かして家事に取り入れたり。

安全性を考えて始めたエコ家事でしたが、経済的というおまけと、洗剤を置くスペースの節約になどにもつながり、我が家の節約生活をより豊かなものにしてくれています。



酢・塩・重曹・小麦粉 新聞紙・ちらし
アクリルたわし みかんの皮
米のとぎ汁
お茶がら



酢・塩・重曹・小麦粉

・・・強い殺菌力や防腐力、漂白作用や軟化作用。

・・・雑菌の繁殖を抑える働きがあり、腐敗を防ぐほか、粒子が細かく研磨力も。

重曹・・・ベーキングパウダーなどにも含まれ、発泡性が高く研磨力もあり、油脂と反応すると石鹸類に変わるため、油脂汚れにも効果的。

小麦粉・・・揚げ物の衣つけで余ってしまった小麦粉も、油汚れに強いエコ洗剤になります。

掃除や洗濯に酢や塩を使っているため、掃除用には安くて量が多いタイプのものを買い置きして利用しています。
酢はスプレー容器に入れておけば、水周りなどの掃除に重宝します。


お洗濯に

・カーテンやランチョンマットの洗濯

ランチョンマットやカーテンなどのたんぱく汚れではないものの洗濯には酢+塩の洗剤を使っています。
酢や酢の漂白作用や殺菌作用、軟化作用が効果的に働いて、市販の洗剤を使わずして綺麗に洗い上げてくれます。
また、洗濯機の汚れ落とし+殺菌作用もあるので、定期的な市販の洗濯槽用洗剤の使用も不要となります。

水周りの掃除に

・水周りの掃除
酢はアルカリ性を中和させる働きがあるので、水まわりの水垢にも効果的です。
スプレー容器に入れた酢をふきつけて、手編みのアクリルたわしで磨きます。細かい部分は古歯ブラシを利用しています。

・水周りの掃除パワーアップバージョン
普段の水周り掃除は、酢単体・重曹単体でもOKですが、大掃除などで念入りにしたいときは、スプレー容器に入れた酢をふきつけて10分くらい放置し、重曹をつけながらアクリルたわしで磨きます。見違えるほど綺麗になります。

・排水溝の殺菌消毒
排水溝には重曹をふりかけてコップ1/2杯ほどの酢を注ぎ入れればシュワシュワと面白いように泡が沸いてきます。
1時間ほど放置したあとに水で洗い流せば水を無駄に汚さずに殺菌消毒を兼ねた掃除ができます。

台所仕事に

・まな板の殺菌に
洗ったあとのまな板に殺菌作用のある酢をふきつけています。

・まな板の匂い消しに
まな板に匂いがついてしまったときは、直接重曹をふりかけてタワシで洗うと、匂いが落ち着きます。

・鍋の焦げを落とす
鍋の内底の焦げにやや多めに重曹をふりかけ、水を足して火にかけます。
しばらくクツクツと煮立たせたあと、火を止めてそのまま放置。
その後、手編みのアクリルたわしでこすると面白いほど焦げが取れて綺麗になります。

・酢で冷蔵庫内の拭き掃除
酢を水で薄めたもので雑巾を絞り、冷蔵庫内の掃除をしています。
酢の特性を利用して殺菌することができますし、食品を入れる場所なので、食べられる酢を利用する掃除なので安心できます。

・キッチンシンクの掃除
キッチンシンクには重曹をふりかけて手作りアクリルタワシでこすります。
重曹の研磨力とアルカリの力で油分を含む汚れを分解できます。

・小麦粉でコンロまわりの掃除
フライの衣づけで小麦粉が余ったら、コンロまわりの油汚れの箇所にふりかけ、熱いお湯で絞ったふきんでふきとります。
小麦粉が油汚れを吸着し、消しゴムのようにポロポロとまとまって、さっぱりと綺麗になります。

・コンロまわりの掃除パワーアップバージョン
かなり頑固な油汚れの場合は、小麦粉に重曹を足して掃除します。
もちろん、重曹だけの使用で頑固な油汚れが驚くほど綺麗になります。(ただ、単価で見ると、小麦粉のほうが経済的なため、使用面積や汚れ具合を見ながら小麦粉に重曹を足して様子をみていきます。)
壁面の掃除の場合は、濡らした布の先に粉をつけて、壁面をこすります。ぽろぽろとまとまって汚れが落ちます。最後に水拭きで仕上げます。

・麺類のゆで汁を洗い物に
麺類のゆで汁も、油汚れ落としに使えます。ゆで汁の入った鍋または桶にゆで汁を移し、予め汚れを新聞紙でふきとった食器類をつけておきます。使う石鹸洗剤の量を少量で抑えられます。

・手についた油汚れに
ハンバーグこねなどで手に油がついてしまったときなど、小麦粉をもむようにしてこすれば、洗剤を使わなくても油汚れをすっきり落とせます。

リビングで

・カーペットに醤油などをこぼしてしまった時
カーペットに醤油やコーヒーなどの汁物をこぼしてしまった時はその個所に塩をまんべんなくふりかけます。
塩は吸水作用があるうえ、カーペットの細かい繊維の奥まで入り込んでくれるので、ぞうきんでただふきとるよりも汚れを吸い取ってくれます。
少しおいたあと掃除機で塩を吸い取り、漂白作用をもつ酢を含ませた雑巾で汚れた箇所を叩くようにしてふくと、頑固な色染みが綺麗に落ちます。

和室で

・畳やござの拭き掃除に
酢を水で薄めたものに雑巾を入れて固く絞り、畳やござを拭き掃除します。
汚れ落としができるうえ、色落ちを防ぎ、殺菌もすることができます。

ペットに

・重曹で猫トイレの匂い消しに
重曹は食べられるものなので、安心して猫砂(トイレ)に混ぜて匂い消しとして利用しています。




新聞紙・ちらし

大きいサイズの古新聞は生成りのシンプルなバッグに入れて吊るし、小さめに切った新聞紙はブリキのケースに入れて、いつでも取り出せるようにスタンバイさせています。


台所で

・食器や鍋の汚れ落としに

食器や鍋についた汚れをそのまま水につけてしまえば、排水が汚れてしまいます。
適当なサイズに切った新聞紙で汚れをふきとってから洗っています。
ふきとったあとの新聞紙は、土にかえるので、生ゴミと一緒にコンポストへ入れて堆肥にします。

・廃油処理に
古くなった揚げ油の処理には、新聞紙に廃油をしみこませ、コンポストに入れて堆肥にします。
コンポスト購入前は、空き牛乳パックに新聞紙を詰めて流しこみ、口の部分をガムテープでしっかりと閉じて処分していました。

・冷蔵庫の野菜室の下敷きに
冷蔵庫の野菜室の下敷きとして新聞紙を敷いています。汚れたらそのまま捨て、新しいものに交換すれば掃除の手間も省けます。

・魚をさばくときに
魚をさばくときは、まな板の上にちらしを数枚敷いて、その上で作業しています。(魚に接する紙は白い面で)
まな板を汚したり匂いをつけることなく作業ができます。

掃除に

・窓ふき+桟の掃除に
バケツに水をくみ、新聞紙に水を含ませて窓ふきをします。外側の窓の泥汚れも、ジャブジャブと大胆かつ手軽に綺麗にできます。
そのままで終わらせるとふいた水滴等が残るため、乾いた布で二度拭きして仕上げます。
窓をふいたあとの新聞紙はそのまま捨てずに、桟の部分のふき掃除や玄関掃除に使います。

・玄関の掃き掃除に
玄関やコンクリート部のはき掃除をすると、埃が舞い上がって厄介ですが、濡らした新聞紙を利用すれば埃が舞い上がるのを防げます。
狭い面積の場所であれば、濡らした新聞紙をちぎってばらまきますが、広い場所に使うときは、ちぎらずにそのままばらまいたほうが楽です。
掃き掃除前に窓などをふき、二度使いしています。

・ガラス・瀬戸物を割ってしまった床処理に
フローリングなどの床の上でガラスや瀬戸物を割ってしまうと、細かい破片がちらばってしまいます。
べちゃべちゃ気味に濡らした新聞紙を丸めて、雑巾のようにしてふくと、細かい破片もまとまり、処理が楽になります。




アクリルたわし

100円ショップで買ったアクリル100%の毛糸をボンボン状にしてたわしを作り、洗いものや掃除に使っています。(用途別に色分けして作ります)
アクリルの細かい繊維が汚れをかきとってくれるので、油汚れに効果を発揮してくれ、鍋やフライパン洗いに毎日利用しています。
アクリルたわしで鍋類を洗うときは、油汚れを新聞紙などで必ずふきとってからにします。こうすることで、洗剤なしで汚れを落としてくれます





みかんの皮

みかんを食べたあとの皮は、そのまま捨てずに掃除に利用します。
市販品でオレンジ系洗剤がポピュラーなように、みかんの皮の特有な油分が汚れ落としに効果を発揮してくれるのです。
みかんの皮3〜5個を、3Lくらいの水に入れて20〜30分煮出し(保温調理鍋を使ってガス代を節約しています)、その煮汁を冷まして掃除に利用します。
みかんが美味しい季節になると、掃除に利用したりお風呂に入れることを意識しながら、多めに買って味、香り、美容、掃除で楽しみます。


・みかんの皮でフローリングのワックスがけ

ばけつにみかん皮の煮汁を入れ、雑巾でふき掃除をします。
汚れ落としとワックス効果をかねるので、掃除の二度手間も省けます。
みかんの香りが部屋いっぱいにほのかに広がるので、気持ちよく掃除ができます。

・シンクの汚れ落とし
みかん皮の煮汁をスプレー容器に入れて、シンクの掃除に使います。
水垢にも効くので、みかんの香りを楽しみながらシンクを綺麗にできます。



米のとぎ汁

米のとぎ汁に含まれるぬかの油分がつやを出しワックス効果をもたらせてくれます。
バケツにとぎ汁を入れて掃除する方法もありますが、使う用途によってスプレー容器に入れて使うと便利です。


・鏡の掃除に
とぎ汁をスプレー容器に入れ、ほこりや油分で汚れてしまった鏡にふきつけ、布でふきます。姿見や小物入れの鏡、洗面所やお風呂場の鏡など、家中の鏡掃除に利用しています。

・フローリングのふき掃除に
フローリングのふき掃除をするときは、毎日出る米のとぎ汁を利用しています。汚れを落とすうえ、つやも出します。

・食器棚の掃除に
米のとぎ汁はガラス面や塗装された木製家具にも使えるので、食器棚のふき掃除に、とぎ汁で絞った布でふき掃除をします。

・植物の水やりに
観葉植物や庭の植物に、米のとぎ汁を与えています。
単に水分だけでなく、米のとぎ汁のぬかの油分が肥料にもなるため、一石二鳥です。





時間があるときは、クタクタになってしまったタオルを、ぽ〜・・・としながらミシンで直線縫いして雑巾を作るのも、私にとってはちょっと楽しいひと時ですが、どちらかというと、ザクザクと切ったボロ布のストックの方が我が家では出番が多い気がします。

切るだけなら、時間がなくてもできますし、広い面を生かして掃除したり薄さを生かして細かいところを掃除したりと、結構重宝します。

古くなったタオル類のほか、衣替えのときなどに、「来シーズンは着ないな〜」と判断したTシャツなどをハサミで適当に切り、かごに入れてストックしています。

日常の掃除のほか、コンロまわりの油汚れのふきとり、子供が食べ物を床にこぼしてしまった時など、ティッシュ感覚で気軽に使っています。
油汚れがひどいものは使い捨てですが、そうでないものは洗って使いまわします。




お茶がら

消臭効果のあるフラボノイドや雑菌の繁殖を抑えるカテキンを含む緑茶。
美味しい和みのひとときに貢献してくれた緑茶を、掃除に使えばさわやかな香りを楽しみながら作業ができて、ちょっと楽しい気持ちになれるのです。


・手についた生臭い匂い消しに

魚をいじったあとについてしまった手の匂い。石鹸でもなかなか落ちないので、試しにお茶がらを手にこすりつけるようにしてみたところ、すっきりと匂いがとれました。

・電子レンジの掃除に
湿ったお茶がらをお皿にのせて、レンジでチン。
すぐにお茶がらの水分で湿った庫内を拭き掃除します。消臭効果のある緑茶の茶がらを使うことで、レンジ内についた匂い消しにもなります。


プラスイオンの吸着など、炭のさまざまな魅力に惹かれて、我が家でも炭を取り入れた生活を送っています。

家事に利用するだけでなく、建物の下に炭を埋めこみ、湿気の除去やダニやカビの退治、カビを食料とする白アリを遠ざける・・などといった炭の効果を期待しています。

ところで、炭は、「洗って干せば何度でも使える」といった話が飛び交っていますが、調べてみたところ、炭の孔に吸着された物質は水洗いでは落とすことができず、徐々にふさがって吸着効果はなくなってしまうといいます。(「トコトンやさしい炭の本」より 日刊工業新聞社)

使用しない炭は、そのままだと空気中の物質を吸着してしまうので、通気性のないポリ袋に入れて日の当たらない場所に保管しておきます。

また、吸着力がなくなってしまったものも、有効活用しています。


・炭でご飯を炊く

料亭などで、炭を入れてご飯を炊くように、我が家でも、お米と一緒に備長炭を入れて炊いた美味しいご飯を楽しんでいます。
これは、炭が水分中の不純物を吸着してくれることによって水がきれいになり、さらに、炭からミネラル分などが溶け出すことで、お米が美味しくふっくらと炊けるそうなのです。
とくに、古米のときに炭炊きすると、美味しさの違いがはっきりとわかります。

・炭で簡易浄水
現在はドイツ製の卓上浄水ポットを利用していますが、これを購入前は、炭を使って簡易浄水していました。
タワシで流水洗いした備長炭を煮沸消毒し、風通しのよい日陰で乾燥させます。
それを、水を入れたポット(麦茶などを入れる容器)に入れることで、水分中の不純物が炭に吸着され、美味しい水ができあがります。
ただ、炭の働きによって、水道水の塩素まで吸着されてしまい、水が腐りやすくなるので、少量ずつ作るのがポイントだと思います。

・匂い消しに
炭は悪臭の分子を孔に吸着させる働きがあるので、冷蔵庫やくつ箱に置いて消臭剤として利用しています。
ちなみに、お友達からいただいたいぐさで作られた炭や、トースターで焦がしてしまったパンを思い切ってさらに焦がしたものも、同じように効果がありました。

・野菜の鮮度保持に
冷蔵庫内の野菜室にも炭を置いています。野菜から出るエチレンガスが、野菜の老化を早めてしまうので、ガスを吸着する働きもある炭を、野菜の近くに置くことで、野菜の日持ちをよくします。

・土壌改良材に
吸着パワーがなくなった炭は、くだいて土に埋め、土壌改良剤として生かします。



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