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ぷち旅 山形・銀山温泉&そば街道

両親を誘って、少し足を伸ばし山形の銀山温泉へ日帰りぷち旅行へでかけました。

銀山温泉のあたりは、その昔、鉱山があった場所で、一時期は『日本三大鉱山』にも数えられるほど大きな鉱山だったようです。

川を挟んで十数件の旅館があるこの小さな温泉街には、ひなびた建物が立ち並び、大正の時代にタイムスリップしたような不思議な空間です。
何年か前、初めてこの場所を訪れたとき、写真や本では見ていたものの、実際に訪れてみると、のどかな山間部に突然現れたその光景に、思わず「あ!」と息をのんだことを覚えています。そのときは、県外ナンバーの車(関西など)も止まっており、銀山の人気の高さを伺えました。

この場所は、ドラマ「おしん」の舞台にもなった場所です。
家計を助けるため、出稼ぎに銀山にやってきた母親に会いたいがために、山をいくつも越えてやってきたおしん。
綺麗に着飾った母親の姿を見て、「かーちゃん綺麗だぁ!!いい匂いするな~!」とキラキラした瞳で無邪気に喜ぶシーンが印象的でした。

銀山温泉の中で一際目をひくのが「能登屋旅館」。数年前、国の重要文化財にも指定され、今なお営業を続けている旅館です。
以前、銀山温泉に旅行に行った先輩から、能登屋旅館をバックに、雪景色の中ガス灯が幻想的に灯る写真を見せてもらったことがありました。
ひなびたものだとか情緒というものの良さもわからない、若かりし頃の私でしたが、その写真の美しさには目を奪われ、瞼にしっかりと焼きついた1枚でした。
新緑の今の季節もいいけれど、冬の銀山はもっと素敵なんでしょうね。(*^_^*)

ちょっと遅めのお昼を、村山市の「最上川三難所そば街道」でいただきました。
山形はその昔、米が凶作のときに米の替わりに「そば」を栽培し、農家の人たちが手打ちして食したのがはじまりとされ、今や全国のそば通にも高い評価を受けているそば処です。

地元の人におすすめのお店を聞き、今回でかけたのは、「手打ち 三郎兵衛そば」。

たどりついたそこは、珍しい茅葺屋根の建物。
看板さえなければ、「田舎の古民家」といった佇まいです。
私たちが行ったときは、ちょうど茅を葺いている最中で、なかなか見ることができない茅を葺く光景を見ることができました!

お店に足を踏み入れると、正面には囲炉裏があり、その奥では、ガラス越しに、そばを打っている様子が見えました。
ぐるりと店内を見渡すと、いくつかの広間を開け放した広い座敷が広がっています。
こちらのお店は、住居をお店として開放しているらしく、お店の中には普通に仏壇が置かれていたり、ご先祖様の写真が飾られていたり・・・と、不思議で新鮮で、そして温かさのある雰囲気でした。

いただいた板蕎麦は田舎そばで、固い歯応えです。
なんでも、自家栽培のそばを使っているようで(感動!)、蕎麦10の小麦粉1とのこと。

お蕎麦に合わせて頼んだのが岩魚。
囲炉裏の炭火でじっくり焼かれた岩魚は、骨まで柔らかくなっており、ゆっくりちびちびと大事~に食べていたのに(笑)、油断したすきに息子にあっという間に全て食べ尽くされてしまいました。(泣)

お蕎麦も岩魚はもちろんのこと、お蕎麦と一緒に出された山菜は、ちょっと濃い目の味付けではありましたが、山菜の美味しさを引き立てるシンプルながら絶妙な味付けで、延々と食べ続けていたいぃ!という思いになってしまいました。
なかでも珍しかったのが「あけびの新芽」。
山形では、あけびの芽も食されているという話は聞いていたのですが、思いがけず噂の「あけびの芽」をいただくことができ、年々山菜にはまりこんでいる私にとっては願ってもない一品でした。


帰りは産直のお店で、山形といえば「さくらんぼ!」ということで、さくらんぼを買ってきました。
しかも、さくらんぼの王様「佐藤錦」が驚きの値段で売られていたのです!
佐藤錦といえば、通常なら、1パック数千円だとか数万円もするさくらんぼの中でも超高級な品種なのですが、形が悪かったりというB級品とはいえ、あろうことか、1パック500円前後で売られていたのでした!んもーびっくりっ!(笑)

次に山形にでかける機会があるときは、山菜料理専門店にも足を運びたい!と強く思う私でした。

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2004年06月05日 23:34に投稿されたエントリーのページです。

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