私が「節約」というものに興味を持ち始めたのは18歳の時でした。
もともと、おこづかいの管理やコツコツ小銭を貯める・・・というのが好きな子供時代だったので、その延長で、自然に「節約」にも興味が向かっていったようです。
とは言っても、18歳という遊び盛りの頃。
節約に突進するでもなく、好きなことにお金を使い、自由気ままな毎日を過ごしました。
あの頃の私にとっての節約は、「将来の夢のためのコツコツ貯蓄」、そして、意識的に、『将来、いい奥さんになるための練習』も兼ねていた感じでした。
遊びに夢中になりながらも、家に帰れば節約の基礎を身につけていた、そんな時期。
今ふりかえってみると、あの頃、あの年齢だからこその時間を十分に満喫できたことが、むしろよかったと思っています。
思う存分遊び、時には習い事に通ったり、積極的にいろいろな体験をしたり。
遊びにかかるお金は、決して無駄遣いではなく、「自分への投資」の意味もあると思います。
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その後、若くして結婚。
独身の頃の「遊びと節約」のバランスが、いい感じでとれていた頃と打って変わり、結婚したとたん、ハードな節約主婦に変貌した私。
とにかく、毎日が節約節約、貯蓄貯蓄、なにがなんでも節約貯蓄節約貯蓄・・・・という日々でした。
夫婦2人で働いて、私の収入は全て貯蓄。
生活費はすべて主人の収入だけでまかない、その中からもできるだけ多めの貯蓄を絞り出そうとする生活。
あの頃の私は、ある程度の収入はあるのに、気持ちの余裕はまるでなく、
「今頑張れば、何年後かは○○が手に入る。目標は*******円!」と、「今」より「将来優先」の考え方でした。
いろいろなものを切り詰めて、息苦しさを、「節約」と「貯蓄」という言葉で自分自身をだましながら過ごしていたのです。
「今」より「将来」優先で、楽しむことを後回しにし続けていた私。
しかし、そんな私の身にふりかかった突然の病。
それは、
『人間いつ何が起こるかわからない。
人生、「今」という時間を大切に、楽しみながら生きていかなくては』
ということに、身をもって気づかされるきっかけとなったのです。
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この出来事を境に、私の節約生活に対する考えが変わりました。
「楽しみながら節約生活をしなくちゃ!」と。
かつての、がむしゃらで息苦しかった節約生活時代は、むやみやたらに、自分に合わない節約術まで我慢しながらやっていました。
まずは、そこから改めたのです。
自分に向いたものだけ、できるものだけに絞ってやっていこう、と。
工夫を味方につけて、楽しみながらの節約生活。
夫婦共働きから専業主婦になったり、不況の影響で主人の残業代がカットになったりと、一家の収入は激減しても、「楽しむ」ことを大前提にした節約生活を送るようになってから、気持ちに余裕が生まれるようになりました。
収入が減った分は、手作りや工夫でカバーしていけばいいのです。
金銭面できつくなるほど、それに負けずに工夫して生活していくぞ!とやる気が湧いてきます。
同じ目標を掲げているとしても、気持ちひとつで、日々の過ごし方が違うこと。
お金がなくたって、アイディア次第で楽しい時間を過ごせること。
18歳独身時代の節約生活スタートから、共働き→専業主婦(子なし)→共働き→専業主婦(子あり)という時の流れの中で、
単に節約術という単品単品の寄せ集めではなく、「節約に対する考え方」というものを、私なりに見つけていきました。
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そして2000年4月。
自分の「楽しむ」節約生活をまとめようと、サイト「節約倶楽部」を立ち上げました。
「楽しみながら節約生活」というコンセプトに多くの方々が共感してくださり、当初は私個人のネタのみをまとめるつもりだったのが、いつしかメールや掲示板を通して、皆さんからも節約情報をいただくようになり、現在の「皆の節約倶楽部」という形ができあがっていきました。
節約倶楽部で知り合った仲間たちと、楽しむ節約生活の情報交換をしたり、世間話に花を咲かせて息抜きしたり。
私自身も仲間達からやる気をもらったり、節約から離れた部分でも励まされる場面が多々あります。
これからも、全国の節約生活を楽しまれている皆さんと、毎日を明るく楽しく節約生活を送ることができたらな・・・♪と思っています。(*^-^*)
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